入園のまえに

初めてのご入園、期待と不安の入り混じった日を過ごされることと思います。
しかし、お母様方が不安を感じすぎていますと、お子さまの方でも不安を抱いてしまいます。
入園の喜びをお子さまとともに感じて、素敵なステップをしてください。

幼児にとって入園とは、家族だけの自分中心の小さな生活から、誰も知らない大きな集団の中で、親子ともども新しい社会が開かれることを意味しています。
園生活に期待をもたせすぎたりして、かえって不安や自信を失わせることのないよう、見守っていきましょう。

生まれてたった数年の子ども、多くのことを知らないのが当たり前です。
これからゆっくりと時間をかけて「やりたい」という意欲を持たせていくようにしてください。
「できた」ということよりも「ひとりでやってみよう」という気持ちを育てていきましょう。

 

豊かな生活を迎えるために

入園前…あせらない、叱らない。

入園は集団生活への第一歩です。初めて家族から外の社会へ出ていく子ども自身も、送り出す親も、入園前はなんとなく気持ちが不安定になりがちです。
この時期に大切なのは、親がゆったりと構えることです。子どもは親の心配や不安を敏感に感じとります。“夜更かしのクセがなおらない、ちゃんと返事ができない、早くいい習慣を身につけさせなくては……”そんなあせりが顔にでたり、「こんなことができなくては幼稚園へいけませんよ」と叱ったりしたら、まさに逆効果です。
しかるよりほめること。そして、子どもの力を信じてじっと待つこと。それがこの時期の秘訣です。
子どもが自分の力で何かしようとすると、とても時間がかかります。ついイライラして手を出したくなりますが、そこはじっと我慢して待ちましょう。そしてどんな小さなことでも自分でできたことがあったら必ずほめてあげてください。認めてもらいたいという喜びと自身が新たな意欲を生むのです。

入園後…生活のリズム作りが大切です。

入園直後に大切なのは生活のリズム作りです。親の勝手な都合で夜遅くまで外出したり、園を欠席させたりするのは、園生活を始めたばかりの子どもにとってけっしてよくありません。
また、子どもの前で先生や友達の悪口を言うのも禁物。疑問の点は先生と率直に話し合い、先生と信頼関係を持つことが大切です。子どもが楽しい園生活を過ごすためには、親の全面的な協力、応援が必要なのはいうまでもないことです。

 

基本的な習慣を身につける

子どもたちが新しい園生活を気持ちよく始めるためには、やはり基本的な生活習慣を身につけさせておきたいものです。ここでは、入園までに今から準備できるしつけと心情について紹介します。

「早寝早起き」

朝の生活にリズムを
朝起きたら、洗面、朝食、用便の朝のリズムを習慣づけましょう。朝の生活に、リズムとゆとりを持たせることが大切です。また、夜は遅くても9時には寝かせましょう。

「食事」

朝食はきまった時間に
朝食は、毎日必ずきまった時に食べる習慣をつけ、好き嫌いなく、何でも食べるようにしましょう。
また入園までには、なるべくはしを使えるようにしたいものです。

「衣服の着脱」

自分で脱ぎ着できるように
衣服の着脱は、時間がかかってもひとりでさせ、自分でできるという自身と喜びを子どもに持たせることが大切です。また、脱いだあとは、きちんと片づけさせましょう。

「排泄」

ひとりでトイレに行けるように
毎朝、登園前に必ずトイレに行く習慣を身につけましょう。トイレはひとりで行けるように、また、用便後に手を洗うことも身につけましょう。

「友達」

友達と一緒に遊べるように
特に近所に遊び友達のいない子の場合、入園すれば、たくさんの友達がいることを話してあげましょう。入園前に園を見学し、みんなで遊ぶ様子を知らせるのもよいでしょう。

「安全」

交通安全を身につけるように
普段から、道の右側の端を正しく歩くことを教えましょう。徒歩通園の場合は入園までにコースを決め、一緒に歩いて途中の様子、信号の見方、交差点の渡り方を教えましょう。